東北大学 感染症共生システムデザイン学際研究重点拠点

EN

拠点メンバー紹介

UEKI, TOSHIYA 
植木俊哉

所属 理事・副学長
研究室URL
メッセージ  今回のCovid-19の世界的大流行への国際的対応に関しては、保健・衛生分野での国際組織である世界保健機関(WHO)の役割と機能が大きく問われることとなった。国連の専門機関の1つでもあるWHOは、2005年に制定された「国際保健規則」(International Health Regulations: IHR 2005)に基づいて今回のCovid-19への対応を行ったが、そのガバナンスやアカウンタビリティー、さらに権限強化や組織改組など、さまざまな課題に直面している。国際組織の責任とアカウンタビリティーに関しては、これまでに国際社会の各方面でそのあるべき姿が議論され、提言等が行われてきた。例えば、国際法協会(International Law Association; ILA)が2004年に採択した「国際組織のアカウンタビリティーに関する勧告的規則・慣行草案」(Recommended Rules and Practices on Accountability of International Organizations)や、国連の国際法委員会(International Law Commission; ILC)が2011年に採択し国連総会決議66/100添付文書とされた「国際組織責任条文」(Articles on Responsibility of International Organizations)などがその例として挙げられる。本拠点では、Covid-19への対応から明らかとなったWHOの国際組織としてのガバナンスやアカウンタビリティー強化のための改革の方向性に関して、国際法や国際組織法の視点から検討を行うこととしたい。

<< 前のページに戻る

ページのトップへ戻る